今日から繋げる古代風景

日々の出来事を無理やり歴史に紐付ける人

【Violated Princess】のMOD超初心者覚え書き

(今回も歴史関係ないよ)

 

 

 

ゲーム版初音ミクとでも言おうか。

先日も記事にした、掲示板のねらーたちによる合同開発ゲーム(通称VH)から派生した、【Violated Princess】のMOD開発が作者によって推奨されるようになった。

名も知らぬネット民たちが己の性癖を詰め込み、ヒロインをより可愛くみせるゲームとなるよう情熱をMODにつぎ込む様子は、ネットのノリでありとても楽しい。R18が主題なので紹介する場に困る以外は。

 

作品販売サイトURL(DLsite)

【10%OFF】Violated Princess [思い出し笑い] | DLsite 同人 - R18

 

作者がMODを推奨しているのだから、せっかくだしこのゲームに対するMODの方法について軽く説明してみる。初心者向けの解説は配布されているけど、ここでは更にRPGツクールを今作で初めて使ってみたい人に向けて、VPのMODを用いた説明をしてみる。

本家を含み作り方講座などはあるため、ここではPPGツクールのMOD導入法と、そういった講座を理解するための、更にもう一つ初心者向けにツクールの基本的な仕組みを紹介したい。

 

MOD作成で用意するもの

大きく3つ

・RPGメーカーMV

 ゲームの編集に必要。昔の製品名はRPGツクールMVだけど、中身一緒。有料なのは仕方ないが、現在はsteam版が90%オフで買えるので一番お得。

 よくある質問にあったけど、VP本体に入っているのは「RPGメーカーMVで作成したゲームを遊ぶための読み取りソフト」なので、これだけでは編集できないから購入が必要。

 

・Violated princess本体

なるべく最新パッチ適応済みであると望ましい。

パッチがなにかわからなければ再DL.セーブデータはフォルダのsaveを新データのsaveにコピーすれば引継ぎできる。

 

イベント製作解説.zipと直前セーブzip(以下サイトに載ってる)

Violated Princess 230928 追加イベント その7 - 思い出し笑い - Ci-en(シエン) (dlsite.com)

 ゲーム本編とは関係ない、解説講座をするためのフィールドを導入するためのzip。用意されたセーブからでないと通常は辿り着けないので、ゲーム本編がバグる心配はない。けど不安ならゲーム本編を先に複製し、壊れても大丈夫なようにしとくと良い。

 

zipをDLして、右クリックで「すべてを展開」。出てきた「WWW」とあるフォルダをVP本編のフォルダ内(本編の中にも「WWW」があるけど、そのまま)ドロップすると、イベント解説.zipの内容がゲームに導入される。セーブの方も動揺。

 

 この段階でゲームを開始し、追加されたセーブを見ると、草原っぽい正方形のマップが登場する。しなかったら、入れる場所とか違うかもしれないので、やり方を変える。

 

導入の手順

上で少し導入にも触れてしまったが、ここからしっかり説明する。

 

まずはRPGツクールMVを起動する。

右上の「ファイル」から「プロジェクトを開く」を選択し、VH内の「Game.rpgproject」を開く。エクスプローラーから直接game.rpgperojectをドラッグして、MVに持ってくとコピーできるのでそれでもいいかも。

 

この状態で左下に注目。

「Violated princess ver~」の横にマイナスマークがあるので、クリックし、「実験他」をクリックする。すると下画面のようになる。ここまでくれば、導入は殆ど成功だ。

 

基本操作

まずは上野のアイコンの内、赤いピンが立っているアイコン(上画像で選択しているもの)を選択しよう。

その状態で、何もないところをダブルクリックすると、よくわからないが何も書かれていない「イベントエディター」というものが出る。次にキャラクターをダブルクリックすると、なんだかコマンドが組まれた状態のイベントエディターが見れる。

 

MOD作成では、基本的にこのエディターを弄り、横の実行内容を増やしていくことで、ゲームとしてのイベントを作り出していくことになる。

 

この時点で右上の▷アイコンをクリックすると、ゲームのテストプレイができる。

 

初心者はここで、ゲームで先ほど導入したセーブを開き、実験マップを出そう。このマップでNPCに話しかけつつ、MV内でも同じNPCをクリックしてエディターを出し、2つを比較することで勉強することができる。(今はまだやらなくて良い)

また「実験地他」の下にある製作用テンプレマップを開くと、テンプレがある。ここに書かれたものも、後々使うことを覚えておく。

 

キャラをマップに出して、話そう

このゲームはRPGなので、NPCに話しかける→会話

という流れさえできさえすればゲームとして最低限成立する。

そして細かな方法などは後々学ぶとしても、既に用意されたテンプレをコピペし、少しだけ調整することで新たなイベントを作ることが出来る。

 

まずはその基本練習をしよう。

マップをダブルクリックして、エディターを出す。

次に「画像」とある部分をダブルクリックすると、いっぱいキャラの絵が出てくる。

とりあえず話しかけたいキャラを選んで、OKを押そう。すると、こんな感じになる。

(もし待機時にも足踏みする動作が欲しいなら、オプションの足踏みアニメを選ぶ)

 

次に「実行内容」欄をダブルクリック。「イベントコマンド」というタブが出るので、コモンイベント…をクリック。「0001」とあるのを「0002会話開始」にしよう。

 

 

この段階でOKをおせば、表示はこうなる。

次にもう一度実行内容を、ダブルクリックし、今度は「文章の表示」を押す。

すると文章入力の欄が出るので、4行以内で何か打ってみよう。横の細い縦線が、表示される枠の目安なので、それ以内になるよう抑えよう。

最後に、もう一度、実行内容をダブルクリック→コモンイベント…を選び、「0007会話終了」を選ぶ。

そして下画像の並びになっているのを確認したら、右下の適応をクリックし、OKを押す。並びが違ったら、右クリックで「消去」や「切り取り」「コピー」などができるから調整しよう。

 

これがコマンド入力の基本的な流れである。

実際の作業としては既に出来上がったテンプレなどからコピペすれば、もっと簡単に色々できる。けどそれは実験他のNPCや、本編の街中のマップを見て参考にして欲しい。

 

テストプレイの注意

ここまでやったのだから、実際どう挙動するのかゲームで見てたい。そのためテストプレイをするのだが、ここで注意点がある。

 

VP作者のいうように、このRPGメーカーMVはセーブをする際とても落ちやすい。そのため、セーブが必要な時には二重にMVを立ち上げる必要がある。

 

下に出ているタスクバーからMVのアイコンを右クリックし「RPGツクールMV」をクリックすることで、MVを2つ立ち上げることができる。

 

今まで弄っていたMVから、作ったキャラを右クリックし、「コピー」しよう。そのまま新しいMVのほうに「貼り付け」して、新しいほうのMVで保存を押す。これにより折角作ったデータが消えるのを防ぐことができる。

(逆にそんな簡単に落ちるの? と思う方は、適当にコマンドを打った後に試してみると良い。かなり落ちる)

 

 

テストプレイで話しかけると、こんな感じで会話できる。ここまできたらチュートリアルは一つ終了だ。

このままだと地の分なので、会話をするには、文章の末尾に、発言者を表す「\n<人物名>」を入れると良い。これを繰り返し、最後に「0007会話の終了」で〆ることで、立ち絵は一切変化しないものの、会話劇は成立することとなる。

逆にポーズや表情も変化させたければ、間にコモンイベントの21~(立ち絵のポーズ)や51~の表情で好きなものを選ぶと良い。

 

終わり

とても基本的な動作はこれくらい。

あとは、欲しいシチュエーションのテンプレを「製作用テンプレマップ」の実行内容からコピペしたり、似たイベントのNPCを選んで、イベントをコピペしたり、すればいい。しかしそのままではおかしくなったり、自分のしたいことと異なる場合が殆どだ。

 

そういう場合や、逆に初めからこれよりちゃんと知識を深めたいのならば、MVの公式サイトのガイドを見たり、実験他にあるNPCに話しかけたりして、少しずつ学んでいくのがいい。

 

あふれ出る情熱があれば、苦はすくない。分からなければ作者の支援頁のコメントなどを覗けば解決法があったりなかったりするかもしれない。

 

君の性癖を解き放てるのは、君だけだ。その役に少しでもたてたなら幸いである。